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2009年6月18日 (木)

ホテルの部屋で、ロウソクを使って花を育てること

ベランダの花を一枝切って花瓶に生けたとき、花瓶の花とベランダの花は、そのあと全く違う風に育っていきます。

太陽の光にさらされている花とそうでない花、土の中の花と水の中の花、それだけ条件が違えば当たり前のことなのだけれど。

それを見ていると、なぜかいつもひとつの本の名前を思い出します。

『ホテルの部屋で、ロウソクを使って花を育てること』チャールズ・ファイン・アダムズ夫人著

この本、実在の本ではありません。

これはある小説の中に出てくるある架空の本の題名。

この本の中で、80歳を過ぎたアダムズ夫人は、窓のないホテルの部屋でどうやったら花が育つか、いろんな実験をします。ランタン、虫眼鏡、懐中電灯・・・

その中でロウソクだけが花の栽培に成功する、というお話。

窓のない暗いホテルの部屋の中でロウソクに囲まれる花たち。

そんなの無理に決まってる(と思う)けれど、花瓶に生けられている花を見るたび、その話を思い出し、暗い玄関にあるときは、せめて電気をつけたほうが育つかな、と思います。

ちなみにその小説。リチャード・ブローティガン著、『愛のゆくえ』です。

愛のゆくえ (ハヤカワepi文庫)

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