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2009年6月17日 (水)

かすたどんとイルカ

中学生になると同時に、Sちゃんがひとりイギリスに飛び立ってからはや10年。

その頃私はSちゃんの家庭教師兼ピアノの先生でした。

「算数する?」「ヤダ。」「漢字する?」「ヤダ。」「じゃ、ピアノする?」「イヤ。」

ことごとく拒否するSちゃん。

「じゃー何やったらするんsign02何が好きなんsign02

「かすたどんとイルカ。」

”かすたどん”は彼女が好きだったお菓子。

「そんならイルカのレポート書いてきてangry!!」それが私がSちゃんに出した宿題でした。

次の週持ってきたのがコレ。

Shiho

「スゴイやーんsign03」感激した私はそのままレッスン室の壁に貼ったのでした。

それから10年。今もまだあります。紙はすっかり茶色くなって、字もうすーくなってきてしまいました。

そんなことがあってから程なく、Sちゃんは一人イギリスの私立中学へ行くことに。

簡単な面接試験があるということで、面接の練習をしました。

「あなたの好きなものは何ですか?」

英語で答える気なんかさらさらなく・・・

「かすたどんとイルカ。」

またかいgawk。いや、だから、”かすたどん”なんかイギリス人に言ってもわからないでしょーが。とかなんとか言っても、断固として答えを変えようとしないので、しかたなく英語で”かすたどん”の説明を考えたり・・・・。

そんなこんなでいよいよイギリスへ旅立つ日、さすがに心細かったのか、空港から「今から行くぅ・・・・。」と電話がありました。

1年後、一時帰国して、家に遊びに来たSちゃんはすっかり大きくなって、穏やかな目をしたお姉ちゃんになっていました。

でも、行った直後、休み時間の学校のトイレで自分で自分の髪を切って、イギリス人の先生にとっても怒られた話など聞いた時は、”相変わらず・・・”と何だか微笑ましく思ったものですconfident

「バイバーイ。」と笑顔で別れてから、彼女からの連絡は来なくなりました。

きっとイギリスでたくさん友達もできて、楽しく暮らしてるんだろう、と安心しました。

そのSちゃんも、もう20才を過ぎているはず。

言っていたようにイルカの調教師になったかな・・・・。

でも、壁にあるこのレポートを見て思い出すSちゃんは昔のまま。

純粋で、ちょっととんがっていて、でも、とぼけてもいて・・とってもかわいかったSちゃんです。

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